ぼくが考えたこと。

ぼく(28才、フリーター)が一生懸命考えたことについて。極個人的。

ロックスターは死んだ

ロックスターは死んだ。

何人かの有名なロックスターや文豪が、示し合わせたように27歳で死んでしまった、ということがあったらしい。

もちろん、そのことについて調べたこともなければ調べるつもりもないので、本当かどうかはわからない。

でも、このエピソードのせいか、27歳というのは死ぬのにちょうどいい年齢なのではないかと、勝手に思っている節がある。

 

そんな27歳を55分ほど超過した今日この瞬間、果たしてこんな風に意味のない文章を書いていていいのだろうか、と自分でも思う。

本当はもっと意味のある文章を書かなければならないし、この先一生かけても読み切れないほどたくさんの小説があるし、なにより今は魔王が復活して世界が大変だ(今プレイしているドラクエ11の話)。

 

それでもこんな文章を書いていることに、もちろん意味なんてない。意味のない文章を書くのに、意味なんてあってたまるか。

じゃあなんで書いているのかというと、単純に今この脳内を占めている何とも言えないもやもやとした考え事を、一番誠実な方法で形にしたいと思ったから。誰も読んでいないブログに、憧れの浅野いにお先生のブログ風に書いてみる。今の自分にとってこれが最善かつ、最も誠実な方法だと思う。

 

というのは実は建前であり、本当は明日機種変更するiPhoneのバックアップ時間の暇つぶしだったりする。せっかくパソコンがついているのなら自分の小説の手直しでもしようかと思ったのだけど、せっかくの誕生日に意味があるのかないのかわからない自分の小説の手直しをすることに、どうしても乗り気になれなかったのだ。

書いている小説は誰かにとって意味を為さなければ価値が生じないけれど、今ここにこうして書いている乱文は、少なくとも来年に29歳になった自分が読んで微妙な気分になるであろうことを考えれば、確実に価値が生じる。確実に価値が生じることを行うのは、非常に気分がいい。なんだか、建設的な気分になるから。

 

28歳になった。

ロックスターにも、文豪にもなることはなく、それどころか正社員にも、立派な大人にもなれていない。28歳アルバイト。ウケる。

クッソ下らないバイトをしながら、自由な時間に小説を書いたり、読んだり、ゲームしたり、デートしたり。責任を負わなくていい毎日は、とても気楽で楽しい。でもそれは社会にとって、あるいは自分以外の誰かにとって意味を成しているわけではない。言ってしまえば、ここにこうして書いている誰も読まないブログと同じくらい、意味も価値もない。

 

社会に、あるいは自分以外の誰かに、意味を成さなくてもいいじゃないか。

確かに、そう思っている自分もいる。でも、それは27歳までの自分であり、28歳の自分はそう思っていない。正確に言えば、そう思い込み切れない。

 

すげえ売れたい、って思う。

できれば小説で。異世界に転生したり、チートスキルで無双したりしない、自分の美学にのっとって書いた小説で、すげえ売れたい。評価されたい。認められたい。

みんなに自慢してもらえるような人になりたい。俺の友達、こんなすげえやつなんだぜ、って。

28歳になってしまったけれど、27歳で死んでしまっても納得なロックスターや文豪みたいな人になりたい。

意味を成したい。社会に、世界に、それらを構成する最小単位である一個人に。

 

生きる意味なんて、多分考えても意味がないし、そんな意味を求める人生なんて面白くないし、自分には似合わないこともわかっている。

でも、やっぱり生きている意味が欲しいって思う。口座の残高とか、子供とか奥さんとか、マイホームとか車とか、なんでもいいから世間の誰にでも通用しうるものが欲しい。今こうしてキーボードをたたいている自分は、少なくともそういうものを切望している。たぶん、自分にとっての28歳って、そういうことなんだろう。

 

 

気の向くまま、思ったことだけをつらつらと書いてみた。

本当はもっと書きたいことがたくさんあるのだけど、iPhoneのバックアップが終わったので、そろそろ無理やり結びに入ろうと思う。

本当に何も考えずに書いていたら、自分でも書くつもりがないことをたくさん書いていた。

そして、書いてみたらそれが自分の中で確かに強く燃えているものなのだと、受け入れることができた。

 

正社員にもならず、社会に意味を成すこともなく、かなうかどうかわからない夢に押しつぶされそうになりながらも、自分をだましだまししながら生きている。こんな生活を続けていようものなら、きっと10年後には目も当てられないことになっているだろう。

人生、どこまで落ちぶれても、意外と何とかなるんじゃないかと思う。

もちろん、今のところそんなに落ちぶれていないんだけど、意外と人生ってそんなもんなのじゃないかと、心の底から思う。

 

でも、それじゃあいけないと思っているのが28歳の自分。売れたい、認められたい、意味のある人になりたい。少なくとも今はそう思う。

 

これがバースデーハイのようなものなのか、加齢に伴う危機感なのかはわからない。

でも、少なくともいまこんなことを考えている自分を忘れたくないとは思う。

来年の今頃は「去年の俺くっさ」って言ってるかもしれないし、「今年はもっと危機感やべえぞ」って言ってるのかはわからないけれど、どっちにしても今こうして変なことを考えながら28歳も生き抜いていこうと思っている自分を殺さないために、このブログはきちんと更新しておこうと思いましたとさ。

 

ロックスターは死んだ。

まだ僕は生きてる。

悩み事なんて今日も

不安なら明日も

その中で増え続けてく

出会いは増え続けていく

できれば死にたくないな

大人になったんだ

 

そんな歌を歌っているのはSUPER BEAVERという人たち。

27歳最後にこの歌を聴いて、素直に良いなって思えた自分は、きっと大人になったんだと思う。少なくとも去年の今頃の自分よりは。

 

ロックスターは死んだ。

でも僕は生きてる。

まだ僕は生きていく。