ぼくが考えたこと。

ぼく(28才、フリーター)が一生懸命考えたことについて。極個人的。

私が痴漢を許せない理由

まず最初に。
以下の文はがっつり下ネタです。
痴漢モノの作品を賛美している件もありますが、読んでいただければわかる通り、私は痴漢にものすごく嫌悪感を抱いています。
痴漢の話題に抵抗のある方や、下ネタに抵抗のある方。私のことをリアルで知っていて、なおかつこの文章を読むことで著しく私の好感度を損なう可能性のある方は読まないでいただきたい。
ただの戯れの文章で嫌われるのなど、全くのごめんだからである。
「こいつバカだなー」くらいで流せる人だけ読んでください。




私は痴漢が許せない。というか多くの人が痴漢を許さないだろう。
私が痴漢を許せない理由は、「痴漢モノ」が好きだからということに他ならない。


「痴漢モノ」は今や確かなジャンルとして確立されつつある。
アダルトビデオやエロゲー、同人誌などではよく使われる手法である。
個人的には、あれってものすごくエロいと思う。
痴漢という本来ならば許されない、忌むべき行為。それがわかっていながらも、快感に抗えず、結局はされるがままになってしまう。
うんうん、倫理観や嫌悪感をも上回る快感。それに乱される女性。いいね。最高にエロい。
ナルホドー!ワカッテキタヨー!

しかし実際に痴漢を行うとなると、ホワイジャパニーズピーポーである。
実際に痴漢を行った場合、女性はその行為に嫌悪感を覚えても、快感は感じないだろう。
中には恐怖を感じ、トラウマになってしまう人もいるかもしれない。

そう。実際の痴漢とは女性を傷つけるだけの、ただの卑劣な犯罪行為なのである。快感なんて感じるはずもない。
「へっへっへ下のお口は正直だぜ…」なんてあり得ないのである。
多くの変態紳士はその事に気づいており、痴漢モノをフィクションとして見ているはずだ。
しかしそれはただのフィクションではない。理論的なエロさを根本に据えたフィクションである。

「嫌悪感や恐怖心を感じないほどの快感に負ける女性がいたらエロいよね。」「女性が痴漢で喜んでたらエロいよね」
そういった変態紳士の妄想の上に「痴漢モノ」は成り立っている。

しかしどこぞの馬鹿者が本当に痴漢などをしてしまうと、この幻想は一気に崩れてしまう。
「痴漢で喜ぶ女性などいない」ということを証明してしまうのである。そして同時に、「痴漢をすると逮捕される」ということも証明してしまう場合が非常に多い。

痴漢という行為は、女性の心に傷を負わせるだけではなく、自分の人生もぶち壊してしまう。そして変態紳士たちが愛する「痴漢モノ」の幻想までうち壊してしまう、まさに百害あって一理なしなのである。


痴漢モノでは、必ずと言って良いほど、女性は絶頂に達する。
他のAVなどでも同じことが言えるのだが、女性は必ず男性によって絶頂させられる。
言わばこれは男性が性的に優位に立ちたいという願望の現れである。サディスティックな一面とも言えるかも知れない。
痴漢モノにおいては、この女性の絶頂がある種の免罪符になる。
限りなく男性にとって都合のいい解釈をすると、女性を気持ちよくしてあげたいという「愛情」ともとれるからだ。
「お前だって気持ちよくなってんじゃねぇか」と言いたいわけである。それと同時に、女性に「もっとしてぇーん」と言わせたいのだ。
男性は快感に悶える女性の姿に興奮し、自分がそこまで女性を追い込んでいることに対しても愉悦を覚える。
これは様式美とも言っていい。


しかしこれはあくまでフィクションの話。実際の痴漢という卑劣な犯罪は「痴漢モノの幻想」を完膚なきまでに叩き壊す。
そして作品としての痴漢モノを反社会的なものに貶めてしまうのである。こういったことが続けば、多くの変態紳士を楽しませてきた痴漢モノが存続できない可能性すら出てきてしまう。


もしも痴漢モノの作品が好きならば、どうかそれを作品として愛でてほしい。
痴漢モノは男性の欲求に理論的に訴える、心を揺さぶることのできる作品なのだ。
そして同時に、本物の痴漢を激しく糾弾し続けてほしい。痴漢は許されざる犯罪で、痴漢モノの作品の影響で痴漢を行う人間は、実際の女性のことをなにもわかっていないクソ童貞なのだ。
痴漢モノを愛する紳士は、自分達の愛するジャンルを守っていくべきなのだと、そのためにも反社会的な痴漢を積極的に排除していくべきなのだと。そう考えてくれる同士が世の中に数多く存在することを、私は願って止まないのである。





まぁ痴漢モノなんてほとんど見ないんですけどね。
下らない下ネタで、どこまでアツくなれるかという戯れなのでした。
でも「痴漢をするのは、痴漢モノのAVが好きな人」という見方は間違ってるんじゃないかって思ってるのは、ちょっとだけ本当。かもしれない。